2000年のプレミアム記念として登場したケリードールは、バッグにキャラクター性を与えることで新たな世界観を表現しているのが大きな特徴。
フラップ部分に目と眉毛、中央の金具に鼻、ストラップ部分に腕、バッグの下部に足をデザインすることで、バッグ全体でキャラクターを表現し、そのファニーなスタイルは現在でいう「ゆるキャラ」を思わせる仕上がり。
ベースのデザインは清楚なケリーそのものですから、ひと目でエルメスであることが分かります。
発売当初、エレガントなイメージを大切にするエルメスとは思えない大胆なデザインに戸惑いを感じたファンも多かったようですが、ユニークなデザインはコレクターズアイテムとして注目を集め、多くのエルメスファンが買い求めたのです。
その大きさはW16cm×H12cm×D6.5cmと小さく、アクセサリー感覚で持てるミニミニサイズ。セレブたちがパーティバッグとして使ったことで、より大きな話題になりました。また、お部屋のインテリアとしてぬいぐるみを飾るように並べられることも多いようです。
キャラクター性の強いケリードールですが、そのベースになっているのはケリーなので厳選された素材や丁寧な縫製に違いはありません。
素材にはヴォーガリバーやヴォースイフトを使用し、カラーもブラック、ルージュアッシュ、バブルガムピンク、ブルージーン、アップルグリーンなど豊富に揃っていたこともキャラクター性を引き立てた要因になっています。
ケリードールの買取・査定ポイント
キュートなフォルムが特徴のケリードールですが、2000年の限定であることに加え香港SOGOだけで販売されたカラーなどもあり、レアな商品はより高額査定として反映されます。
また、2000年だけに限定販売されたということは、新たに生産されることがありませんので、年を追うごとにUSED市場に出回る数は減って行くことになり、その希少性は上がって行きます。
通常のケリーとは異なり「コレクターズアイテム」としての性格も、市場への流出が少ないひとつ原因。欲しいと思っていても、巡り合うチャンスが少ないモデルだといえそうです。
コンディションの良いものが百万単位で引き取れる
ほんの少数ですが2009年と2010年に台北限定モデルとして発売されたことがありますが、他のエルメス製品とは異なり絶対数が少ないのがケリードールの特徴です。
最近ではコンディションの良いものであれば、150万円前後の査定価格が付くものも少なくありません。キャラクター性の強さから、日常的に使われることが少なくコンディションの良いものが多いのもケリードール特徴。
査定に出す場合には付属品などを揃えておくことも高額査定の条件といえるでしょう。