エルメス製品の中でもレアな存在として人気が高まっているツールボックスは、その名の通り工具箱のようにザクザクと荷物を入れられるのが大きな特徴。
基本的なデザインはコロンとしたボクシーなものですが、左右のマチ部分を広げることでトートバッグ・スタイルへと変身させることができます。広い開口部と大きなマチ幅が与えられ、高い実用性と美しいデザインを兼ね備えているバッグがツールボックスなのです。
デザインはシンプルですが、ケリーやバーキンと共通するクロアがデザインされ、エルメスらしいアイコンが存在感を主張しています。インナーには3つのポケットがあり、小銭入れやパスケース、スマートフォンなどの小物が収納できるのも考えられたポイント。
通常はWハンドルを持つハンドバッグとして機能し、専用のストラップを使えばショルダーとしても使える2WAYはエルメスらしいスタイル。フォーマルなシーンだけでなく、カジュアルに使うことができるのもツールボックスの魅力だといえるでしょう。
サイズ展開は2タイプ。コンパクトな「20」は、W20×H21×D15.5㎝となり、パーティバッグやデートバッグとしてフェミニンな印象。少し大きめな「26」はW26×H28×D18㎝となり、デイリーユーズには最適の大きさになっています。
ツールボックスの買取・査定ポイント
ブランドションプの店頭や広告、雑誌でも見かけることが少ないツールボックですが、その人気は上昇中。市場での商品数が少ないということは、欲しい人に対しての供給が間に合わないことになり、高価買取が期待できるのもツールボックスの大きな特徴です。
素材は定番のヴォースイフトやキズが付きにくく上品な質感が大きな特徴のエバーカラーが中心。カラーに関しては鮮やかなアップルグラニー、ブルーアトール、フラミンゴ、バーミリオンなどの明るめから、ノワール、ブラウン、エタン、エトゥープなどのシックな色まで幅広く展開されています。
買取・査定では素材やカラーによる買取価格の差はそれほど大きくなく、高値で安定しているのが大きな魅力といえるでしょう。
ショップによって評価が変わるので専門店で査定をしてもらうことが重要
市場での流通量が少ないツールボックスは、買取・査定に出す場合には注意が必要になります。その理由は存在価値を理解してないショップに買取査定をお願いした場合、ケリーやバーキンに比べて「不人気モデル」として評価されることがあるからです。
逆にツールボックスの希少性を理解しているエルメス専門店の場合にはレアさが高評価となり、高価買取の対象になることも少なくありません。専門店にはエルメス上級者のお客さまも多く、ツールボックスの入荷を待っていることも多いので、買取価格は高くなるのです。