エルメスのケリーウォッチは、そのファッション性高いデザインから、エルメスフリークのみならず多くの方々から愛されているアイテム。
バッグや財布同様、中古市場でも高い需要を誇ります。
もう使わなくなったケリーウォッチを買取ショップに行く前に、いくつか確認したいことが出てきますよね。
「ベルトや文字盤の組み合わせで金額は変わるの?」
「すこし傷があっても買取してくれる?」
「買取相場ってどれくらい?」
などなど。
今回はケリーウォッチの買取相場・査定ポイント・高価買取に繋がる正しいお手入れ方法という3つの項目に分けて、解説していきます。
ぜひ下記の内容を隅々まで理解していただき、実際の買取に生かして、高価買取を実現できれば幸いです!
1.ケリーウォッチの買取相場を知って、希望額を設定しよう

買取相場を理解する。どうして買取相場を理解しなければいけないのでしょうか?
それは査定時に大きく影響するからです。
査定士はケリーウォッチだけではなく、ほとんどのアイテムは買取相場を基準に金額を決めています。
ですがほとんどの方は買取相場を知らないで、買取ショップに持っていきます。
それは賢い選択とはいえません。買取相場を知っていると、査定士との金額交渉での武器となり、査定金額が上がる可能性が大きくなります。
ケリーウォッチの買取相場は、
・通常のデザイン(ゴールド、シルバー等)場合
40000~50000円
・文字盤とベルトが同じ色の場合
通常の相場よりもプラス 5000~10000円
日本ではケリーウォッチの文字盤カラーは、ホワイトとゴールドしか展開されていません。他の色は、海外からの輸入アイテムとなります。その文字盤の色の違いから1万円ほどの差が生じてきます。
新品や新品に近い状態のアイテムを売る場合は、必ず付属品を揃えておきましょう。
査定士の印象も良くなり、高価買取の期待が高くなります。
2.ケリーウォッチを買取ショップに出す前に知っておく7つの査定ポイント

ケリーウォッチを買取ショップに持って行く前に、ある7つのポイントを自分でチェックしていきましょう。
事前に把握することで、適切な対策ができ、より高く買取ってもらう可能性があります。
査定ポイント1:カデナ(ケリーウォッチの時計部分)
ケリーウォッチは、バーキンやケリーなどのバッグで使用されているカデナを、形そのままで時計にしている逸品。
手元で揺れる様はとても優雅ですが、ここにはある落とし穴があります。
それは揺れることで生じるカデナの傷やスレ。
バッグ同様、カデナのコンディション次第で査定金額も変動していきます。
カデナにはシルバー、ゴールドの2種類があります。。
バッグの場合はゴールドの方が少し高く売れる場合がでありますが、ケリーウォッチの場合は大差がないようです。
時計本体や文字盤に、ダイヤが入っているものも存在しますが、販売価格帯が上がる為需要が下がり、定価に対しての買取価格が少し低くなります。
査定ポイント2:文字盤
ケリーウォッチの印象を左右するポイントといえば、やはり文字盤です。
文字盤のカラーはエルメスらしく豊富にあり、ベルトとの組み合わせで需要に影響することから、査定金額にも若干差が出てきます。
日本では何故かホワイト文字盤とゴールド文字盤しか取扱いがない為、海外で販売されている、黒のベルトに黒の文字盤、赤のベルトに赤の文字盤のような組み合わせがなく、出回っているものが少ないために価格が少し高くなることも。
需要も商品も少ないもの査定価格が低く、需要が少なく商品が多いものは、査定価格がもっと低く、需要も商品も多いものは査定価格が高く、需要が多く商品が少ないものがどうやら、もっとも査定価格が高いということのようです。
査定ポイント3:ベルトの長さ
ケリーウォッチには通常の革ベルトと、二重巻き革ベルトのドゥブルトゥールがあります
革ベルトを二重にすることで、ファッション性も格段に上がり、カジュアルな中にも女性らしい雰囲気を醸し出すと好評です。
出物が圧倒的に少ないドゥブルトゥールは、通常のシングルタイプよりも、高い査定価格が期待できます。
査定ポイント4:革ベルト
名前の由来ともなるケリーバッグをイメージしてデザインされたケリーウォッチのベルト部分は、エルメスらしい美しく染色された上質なレザーと、まさしくケリーバッグのクロア金具がそのままデザインされています。
時計は大人の嗜みとして着用する方も多く、ビジネスにもカジュアルにもと、毎日使用する方も多いと思います。
毎日使用すると、その使用頻度に比例して、増えてしまうのが査定ポイントである革ベルトの使用感です。特に夏場では汗をかくことで起きる黒ズミや、摩擦で擦れることもな多く、使用感が目立ってきます。
時計の革ベルトは常に、身体に直接触れる部分なので、使用感が強く出ていると「ちょっと…。」という方も多くなるため、査定価格にも大きく影響されてきます。
査定ポイント5:動作
ケリーウォッチに限らず、時計の査定をする上で、最も大事なのは正常に動くことです。
ケリーウォッチは全てのアイテムがクォーツ(電池式)ですので、故障のほとんどはムーブメント(機械本体)ごと交換しないといけません。
もし査定に出す際、電池切れでケリーウォッチが正常に動かない場合は、重大な故障なのか、それともただの電池切れなのか、見た目で判断が出来ないため「動いていれば…円」としか言えず、実際には動いている状態でないと、買取自体ができません。
しかしながら、正常に動いている場合の査定価格はその場で事前に知る事が出来るので、その査定価格に満足ができたなら、時計自体を預けて、動作確認が出来た後に、お振込み等で、買取金を受け取ることも可能です。
査定ポイント6:傷
時計の買取査定を行う上で、買取査定価格に直結してしまうのが、傷です。
使用しているとどうしてもついてしまうし、目立ちますよね。その傷について、少しお話しします。
時計全般にいえることですが、時計の顔である文字盤を守るガラスの傷。
ガラスに傷や欠けが生じると、その時計全体の印象を損なってしまうばかりか、時計として大事な時間を見ることにも支障をきたします。
また、その修復にはガラスを交換するしか手が無く、費用や時間が掛かってしまうことから、査定価格に大きく影響してしまいます。
そしてもうひとつ、ケリーウォッチの特徴であるブラブラと揺れる独特の形状がつけてしまう、時計本体(カデナ)の傷です。
ケリーウォッチのケースや金具部分は、メッキされた素材を使用している為、削って綺麗に加工する新品仕上げは行うことが出来ず、修復はほぼ不可能です。
そのため、使用された頻度やその使用方法が査定価格へと直結してしまいます。
いまからは遅くありません、使用方法や扱い方に十分注意したいですね。
査定ポイント7:付属品
バッグや財布の付属品は箱や保存袋、ブティックカードなどがあります。
ケリーウォッチの付属品には、
・メーカー純正BOX(内箱、外箱)
・取り扱い説明書
・国内保証書
他にもアイテムごとに多少の違いはありますが、上記の3つが主なものとなります。
新品や新品に近い状態だと、付属品が完品でなければ、コンディション通りの査定額とはなりません。
新品や新品同様の査定価格を期待するなら、付属品が揃っていることが必須です。
新品に限らず、付属品が揃っていることは、査定士の印象を良くする要因となります(大切にお使いだったんだなぁ~と…。)いつもの査定より甘くなることがあるかもしれません(笑)
付属品の有無は高価買取に繋がることがありますので、できるだけ大切に保管したいものです。
以上7つのポイントを紹介してきました。
査定士は上記のポイントを踏まえて、ケリーウォッチを査定しています。
知っておくと普段の使用方法や、保管方法等でケアできる部分や、実際に買取ショップを利用する際に、役立つ情報があったのではないでしょうか?!
3.ケリーウォッチのコンディションを保つための方法

エルメスがもつ気品さをそのままに特徴的なデザインが遊び心をくすぐるケリーウォッチ。
せっかくの逸品もお手入れせず、そのまま放置したり、保管方法を誤ってしまうと故障の原因となってしまいますし、査定時にマイナスの要因となります。
日頃の扱い方を見直し、査定士の印象がよくなるケリーウォッチを目指しましょう。
3-1.ケリーウォッチの正しいお手入れ方法
・ケースを拭く
大事なのは、丁寧にケースの汚れを拭き取ることです。それだけで、購入時と変わらない輝きを取り戻します。時間は5~10分とあまりかかりません。
着用した日のアフターケアとして心がけておくと、習慣として身に付きますね。道具はメガネ拭きなどで使われる布で十分綺麗になります。
・ガラスを拭く
こちらもケースと同じく、ケリーウォッチの顔とも呼べる部分ですね。
こちらも布やクロスで汚れを拭き取りましょう。指の腹を使い拭いていくと、ガラスが傷つきにくくなります。
ケリーウォッチのガラスは、一度傷がついてしまうと、交換するしかないので、丁寧に行いましょう。
・汚れを爪楊枝でかき出す
ケリーウォッチの最大的な特徴といえば、やはりカデナの形をした金具です。
カデナには溝の様なデザインが多くあり、そこにほこりや皮脂汚れがつまってしまいます。
そこの隙間を重点的にお手入れしましょう。ここで使用する爪楊枝は木製タイプをお勧めします。
ほどよい柔らかさは、本体に傷をつけません。
・ブロアーで汚れを飛ばす
布や爪楊枝でもとれない頑固な汚れはブロアーでふき飛ばすのが効果的です。
ブロアーとは風を吹き出すアイテムで、簡易的なドライアーの様なアイテムです。
こちらのアイテムを所有している方は少ないと思いますが、もっているとケアが格段にしやすくなるので、お勧めのアイテムです。
・リューズを動かす
ケースの片側につているリューズは、ケリーウォッチだけでなく、時計には必ずある部分です。
普段リューズは時間合わせ以外であまり触れない部分だと思いますが、リューズは定期的に動かしておくと、汚れや錆の予防となります。
またリューズを動かすことで、故障していることが判明する場合もありますので、時にはリューズを動かすことも必要です。
・ベルト部分を拭き取り
ケリーウォッチで多く使用している革ベルトはとても繊細な素材です。
爪楊枝やブラシを使用すると、余計な傷がついてしまう可能性もあります。
乾いた布を使い、全体を拭いていきましょう。
特に肌に直接触れる内側は黒ズミが起きやすい場所なので丁寧に。
以上、ケリーウォッチの主なお手入れ方法でした。
もしかしたら貴方が普段実践しているお手入れ方法は、逆にケリーウォッチのコンディションを損なう方法なのかもしれません。上記の方法は一般的で効果的なものです。
面談や接客と同様に、ケリーウォッチの査定価格も、第一印象で決まります。
よりよい結果を残すためにも、日ごろのケアはしっかりしておきましょう。
3-2.意外と知らないケリーウォッチの保管方法

つけていたケリーウォッチを、状況によってカバンやポケットにしまう際、
どんなことに気を付けていますか?
傷がつかないように?
汚れがつかないように?
それも大事ではありますが、実は2つの気を付けていないといけないポイントがあります。
・スマートフォンと一緒にしない
これはもしかしたら、多くの方がやってしまうことかもしれません。
スマートフォンを入れているバッグやポケットにしまったり…。
実はこの行為がケリーウォッチの故障に繋がってしまいます。
ケリーウォッチは、数多くの精密なパーツによって動いているアイテム。
強力な磁力や電波を発するスマートフォン等の近くに置いていると、帯磁してしまい、正常に動かなくなってしまう可能性があります。
スマートフォンと同じ強力な電磁波を放つ電子レンジにも注意しましょう。
帯磁してしまった場合は、専用の機械によって脱磁する必要がありますので、手間もかかってしまいます。
・湿気が多い場所に保管しない
ケリーウォッチは、バッグと同じ上質なレザーのベルトを使用した高級アイテムです。
ですが湿気などに弱い性質もっているので、日が当たらない場所や換気が難しい場所は、保管場所としては適正ではありません。ケア後に保管する場合は一度、内部を乾燥させてからの方が、カビなどの心配もありません。
上記の2つを保管時に心がけていることで、デリケートな革ベルトのコンディションを維持することができます。
日ごろのアフターケア、保管方法を正しく理解は、ケリーウォッチを長く楽しめるアイテムにします。
それは査定時でもプラス評価になり、査定金額にも影響されます。
大切なケリーウォッチの評価を、満足する結果にするためには普段のケアが重要となってきます。
まとめ

貴方が大切にしてきたケリーウォッチを、高価買取に繋げるためには、
・買取前に査定ポイントをきちんと理解すること
・日ごろのケアや保管方法を大切にすること
・買取相場の理解
以上の3つのポイントが大切になってきます。
優雅でエレガントな印象をもたらすケリーウォッチは、上質なレザーを使用したデリケートな存在です。
間違った使用方法や、保管方法でアイテムの評価を大きく下げてしまいます。
日ごろのケアを大切にし、ケリーウォッチの価値を維持しましょう。
中古市場でも高い需要を誇るケリーウォッチは、デザインやコンディション次第で高価買取も期待できるアイテムです。
高い買取を実現するために、上記で紹介してきた査定ポイントやケアの方法をしっかり理解し、満足できる結果に繋げていきましょう。