いつの時代もその高品質な素材と独自のデザインで、ファッション業界を引っ張ってきたエルメス。ハイブランドであるエルメスは、特にバッグコレクションが人気を集めています。
今回は多くの人気を集める、ケリーのコレクションについてご紹介します。
エルメスのケリーといっても、ハンドバッグ以外にも様々なアイテムで展開されています。 ショルダーバッグからクラッチバッグやビジネスバッグまで幅広く存在します。今回は特に人気の高い11点のケリーバッグコレクションを解説しましょう!
始まりであり、王道|ケリーバッグ
ケリーコレクションの基盤である、ハンドバッグタイプのケリーバッグ。
1935年頃に「サック・ア・クロア」として誕生したケリー。1955年に当時の女優であり、モナコ王妃でもあったグレース・ケリーがパパラッチから妊娠中のお腹を咄嗟にバッグで隠したことから、ケリーの人気に火を付けました。
かっちりとした台形のようなフォルムで、バーキンとは異なり、ハンドルが1本となります。また中身が見えないように、飛びださないようにフラップも完備されています。
なんといってもケリーバッグは中央のカデナが特徴的なアイテムとなります。
サイズもニーズに合わせて展開され、ミニミニケリーとも呼ばれる15cmほどの小さいサイズから、バッグというよりもオブジェに近い存在感の50cmのものまで幅広く。
カジュアルシーンの強い味方|ケリースポーツ
エルメスのケリースポーツとは、ケリーバッグから影響を受けて誕生したショルダーバッグになります。通常のハンドバッグであるケリーに比べると、エレガントさを残しつつもカジュアル感が強めのアイテムです。
ショルダータイプのアイテムで、ショルダーストラップには3つの穴が開いています。こちらで自分のスタイルに合わせて調節することが可能に。
全体的に正方形に近いケリーバッグとは異なり、ケリースポーツは縦に長い台形のようなフォルムをしています。シャープなデザインとは対照的に、バッグの内装には2つのオープンポケットがありますので、収納力も期待できます。
奇跡の復活を果たす|ケリーアド
ケリーアドとは、ケリーをハンドバッグからリュックサックにモデルチェンジしたアイテムです。
モデルだけではなく全体的なデザインも変更され、通常のケリーバッグよりも縦長なフォルムで、背面にストラップをプラスしました。通常のケリーバッグよりもスマートなフォルムな造り。
フォーマルなコーデでも違和感なくプラスすることができるアイテムです。
ケリーアドは、登場してすぐに高い人気を集めました。ですがすぐ製造中止へ…。そして2018年頃、エルメスは多くの方の声を取り入れ、ケリーアドを復刻することになりました。
曲線を生かしたフォルム|ソーケリー
エルメスのソーケリーとは、ケリーのクロアと呼ばれるベルト部分が特徴的なショルダーバッグになります。
2008年の秋冬モデルとして登場したアイテムで、通常のケリーバッグよりも縦に長いフォルムをしていました。同じく縦長のケリースポーツよりも、全体的にサイズは大きめで、底がひょうたんのように曲線を描いているため、優しい印象をもつバッグとなります。
またショルダーストラップには5つの穴があり調節可能です。
2重にまとめられているショルダーを1つにすると、エブリンのように斜め掛けとしても使用できます。
きちんとコーデの必需品|ポシェットケリー
ポシェットケリーとは、通常のケリーバッグよりもコンパクトにまとめられています。ハンドルが収納できるように、マチも薄くなっています。そのためハンドバッグではあるものの、クラッチバッグの様に使用できるアイテムです。
そのコンパクトなフォルムから、コーデをすっきりした印象にしてくれるため、若い女性を中心に需要を高めています。またパーティのお供や、セカンドバッグにも最適。
パーティのお供に最適|ケリーカット
まるで通常のケリーバッグをそのままカットしたようなフォルムをしていることから、その名が付けられたケリーカット。ハンドルもあるため、通常のクラッチバッグよりも気軽に持ち続けることができるアイテムです。
同じようなポシェットケリーよりも10cm以上横に長く、またマチもないため、収納力は落ちますが、洗練された雰囲気でパーティのお供などにも最適です。
抜群の収納力を誇る|ケリーラキ
エルメスのケリーラキとは、フォルムは通常のケリーバッグと同じですが、フロント部分にファスナーポケットが2つプラスされています。また背面部分にもファスナーポケットがあり、通常のケリーバッグよりも収納力が高くなっているアイテムです。
荷物を多く収納できる分、ハンドバッグのままでは少し不便。
そのためケリーラキには、幅広のショルダーが付属され、ショルダーバッグとしても持ち歩けます。そのためデイリーバッグやビジネスバッグとしても使用することができます。
愛らしい顔をしたエルメスの新アイコン|ケリードール
ケリードールとは、ケリーコレクションの中でも小ぶりなサイズなアイテムで、人形のようなデザインが特徴的です。2000年の限定発売でしたが、今でもその人気は不動で、エルメスを象徴するモチーフとなっています。
その名前の由来は、「ケリーバッグのドールデザイン」もありますが、フランス語で「なんてアイドル!」という意味のQuelle Idoleから由来されています。
また本当の人形のように、一緒にお出かけすることも可能ですし、バッグにチャームとしてもプラスできます。発売されてから約20年ほど経っても需要と人気が高いケリードールは、エルメスフリークの憧れるアイテムでもあります。
男女問わない熱い支持|ケリーデペッシュ
ケリーデペッシュとは、ケリーバッグの魅力を生かしつつ、異なる印象に仕上げたビジネスバッグです。またデペッシュとは「公文書」という意味があり、公文書のような大切な書類などを守れるアイテムとなります。
ケリーバッグを彷彿させるベルトと金具がデザインが特徴的で、メンズはもちろんですが、お色次第ではキャリアウーマンからも人気を集めています。
全体的にスラリとした印象をもつケリーデペッシュ。見た目からでは収納力があまり期待ができませんが、クロアを外せばマチが広がるため、収納できるスペースもアップします。クロアを外さなくても、書類はしっかり収納できます。
シンプルな見た目と高い収納力|ケリーウォレット
エルメスのケリーウォレットとは、ケリーバッグをそのままお財布にしたようなデザインが特徴的なアイテムです。中央にクロア金具とベルトで留められています。
収納力もあり、機能性抜群のお財布で、札入れが2つ、カードポケットは10枚以上仕舞えます。普段からポイントカードやクレジットカードを持ち歩く方に最適で、使いやすいという声が多く集まっているアイテムです。
腕元を優雅に演出する|ケリーウォッチ
ケリーバッグに中央で揺れるカデナをデザインした腕時計となります。
カデナをそのまま時計にしたデザインで、まるでケリーのクロアを腕に巻きつけたようなアイテムです。
ファッションアイテムとしても注目されています。またエルメスらしく、文字盤のカラーも豊富で、ベルトとの組み合わせでかなり印象が変化すると好評です。
以上11点のケリーコレクションをご紹介しました。いかがでしたでしょうか?ケリーの奥深い魅力が少しでも伝われば幸いです。ぜひこの機会にケリーコレクションを堪能してみてください!