このページの目次

    エルメスの王道バッグ、バーキンの魅力を再発見するための3つのこと

    更新日:2019.11.13
    エルメスの王道バッグ、バーキンの魅力を再発見するための3つのこと

    ファッションシーンの先をいく、世界的ハイブランド「エルメス」。長い歴史をもつ、由緒正しきブランドでありながら、独自の存在感で世の女性を虜にしてきました。

    そんなエルメスといえば、やはり高品質な素材や豊富なカラーバリエーションで展開されているバッグラインが有名ですよね。特にブランドを代表する、バーキンはどの時代もお洒落な女性のアイコンとして存在しています。

    エルメス=バーキン。

    この方程式を思い浮かぶ方が多いほど、エルメスにとってバーキンは人気の支えとなります。ですが、あなたはバーキンについてどれほどご存知でしょうか?どうして生まれ、どうしてバーキンという名がついているのか。

    そのアイテムの魅力を感じるためには、そのアイテムのルーツを良く知ることが大切です。

    今回はエルメスの定番アイテムであるバーキンを、1から順番にご紹介していきましょう。バーキンのルーツだけではなく、限定コレクションで生まれた珍しいバーキンたちもご紹介します。

    ぜひバーキンの魅力を、再発見してください!

    誕生から35年!空の上で生まれたバーキンの歴史とは

    ファッションブランドとして名を馳せるエルメスですが、当初は高級馬具としてスタートしました。王室御用達とも呼ばれていた、質の高いレザーが特徴的でした。それを基に、エルメスはレザーアイテムを制作し始めます。

    バーキンの始まりは1981年。パリからロンドンへと向かう飛行機の中でした。

    当時高い人気を誇っていたイギリスの歌手であるジェーン・バーキンが、ある男性の隣に座りました。彼女は当時ボロボロな状態のかごバッグを機内に持ち込んでいましたが、中身をぶちまけてしまうのです。

    その様子を見ていた隣の男性が、「ポケットをいくつか付いているバッグが良いと思いますよ」と話しかけてきました。

    彼女は「いつかエルメスが、ポケット付きのバッグを作ったら買うんですけどね」と溢した。すると男性が「実は私はエルメスの者なんですよ」と教えてくれました。その男性こそ、当時のエルメスCEOであるジャン=ルイ・デュマでした。

    ジャン=ルイ・デュマは整理整頓が苦手なジェーン・バーキンのために、ポケットがいくつもあるバッグのデザインをエチケット袋の余白にスケッチしたとされています。 それこそが、現在のバーキンの原型とも言われます。

    エルメスが1982年に発売したオータクロアのデザインを基に制作され、1984年に正式にエルメスから発売されました。

    ケリーよりもカジュアルで、オータクロアよりも持ちやすく、そして何より収納性が高い「ジェーン・バーキンのためのバッグ」は瞬く間に大ヒット。一気にエルメスを代表するアイテムとなりました。

    そしてエルメスはきっかけを作りだした、ジェーン・バーキンを敬意してそのバッグを「バーキン」と名付けたのです。

    バーキンが世界中から支持を受ける、3つの理由

    1984年に発売されたバーキン。その特徴をご紹介しましょう。

    エルメスのバーキンとは、エレガントなデザイン、高い収納力、そしてエルメスが誇る職人の技をすべて集めた究極のハンドバッグとなります。

    1つ1つ手作業で製作するエルメスの職人が、最大24時間かけて1つのバーキンを作り出します。そしてエルメスの人気を支える、牛革素材だけではなく、クロコダイルやダチョウなど最高級の素材を使用しています。それほどバーキンは特別なアイテムとなります。

    5種類で展開される、バーキンのサイズラインナップ

    バーキンはサイズが5種類存在します。エルメスのレザーアイテムはニーズに応じてサイズ展開されていますが、バーキンのサイズはどんなニーズが集まっているのでしょうか?

    バーキンの最小サイズである25cm。そこから30、35、40、50cmと展開されています。

    その中でも最も使いやすく人気が高いのは、30、35cmのバーキンとなります。デイリーシーンだけではなく、ビジネスシーンでも活躍できると好評です。

    また40、50cmのバーキンは女性から重たすぎると言われていますが、40cmは男性でも違和感なく持ち運びができるサイズなため、「メンズバーキン」とも呼ばれています。また50cmのバーキンは、旅行用やインテリアとしても愛されているアイテムです。

    そして25cm。小ぶりなサイズであるため、収納力はあまり期待ができませんが、最近では小ぶりなバッグが流行っていることも関係して、若い世代から支持されています。

    様々なニーズに対応して製造されているバーキンは、世界で最も人気のあるハンドバッグとなります。一種のステータスとして確立している「エルメスのバーキン」は、女性の永遠の憧れですよね。

    カジュアルでありながら、フォーマルなバーキンの機能性

    収納力が高い、使いやすいと評判のバーキン。今回はバーキンは一体どんなバッグなのかをご紹介します。

    ジェーン・バーキンがかごバッグに様々なアイテムをパンパンに仕舞っていたことから、生まれたバーキン。ハンドバッグでありながら、収納力を高くするために中に仕切りを失くしました。サイズによってはノートパソコンや書類も収納が可能です。

    またバーキンはハンドルが2本あるため、開口部分が同じく人気アイテムのケリーよりも広い印象があります。

    そして内部も機能性が高い造りとなっています。オープンポケット、ファスナーポケットがついているため、整理整頓や取り出す際にもかなり使いやすくなっております。コスメなどの小物もバッグの中でバラバラにならないで済みますね。

    エレガントなデザインでありながら、カジュアルな雰囲気も併せ持つハンドバッグです。

    年間14%も増加している?バーキンの価値とは一体

    クラシックな美しさをもつバーキンは誕生から30年以上経った現在でも、時代を超えて数多くの人々から愛され続けています。そして最近ではバーキンの価値について、かなり注目を集めています。

    2017年の調査では、エルメスのバーキンの価値は過去35年間で500%と増加しているという結果が報告されており、年間14%と増加していることがわかりました。

    また2016年には今までのハンドバッグのオークション落札価格で最高記録であった20万3000ドルをあっさりと抜き、22万2000ドルという価格で落札された、という驚異的な記録が保持しています。

    ちなみにこの時落札されたバーキンは、高級素材であるクロコダイルのニロティカスを使用したヒマラヤシリーズ。かなり稀少価値の高いコレクションとなります。

    そしてダイヤモンドの金具を使用し、バーキンの最高峰とも呼ばれています。

    そんなバーキンはエルメスの正規ブティックでもなかなか購入が難しいアイテムです。あまりの人気の高さから、供給が間に合っていない状態が続いています。

    世界中の女性から支持されるバーキンは、予約をしても2年待ちが常です。2年待ったとしても、お目当ての素材やお色を使用したバーキンとたどり着かない可能性が高くあります。

    どれもプレミアム品!バーキンコレクション

    誕生から30年以上経過したバーキン。独自のスタイルを貫くことが特徴的なブランドですが、革新的なデザインを取り入れることもあります。

    今回は斬新なデザインを組み込んだ、バーキンコレクションをご紹介しましょう!

    ソーブラック×アリゲーター

    2010-2011年の秋冬コレクションで登場した、ソーブラックシリーズのバーキンとなります。こちらのシリーズはその名の通り、すべてがブラックで統一されています。レザーはもちろん、金具や保存袋、箱や包装紙でさえもオールブラック。

    こちらは2010年限定で発売され、「皆既日食」をイメージして誕生しました。かなり稀少価値の高いバーキンのひとつとなります。

    そんなソーブラックシリーズを、通常はボックスカーフで展開されていますが、極稀に高級素材であるアリゲーターと組み合わせたバーキンが存在します。ソーブラックシリーズでも珍しいのに、さらにプレミアムな存在感を放ちます。

    「One Two Three and Away We Go」コレクション

    2017年の秋冬コレクションのランウェイで登場した途端、世界中に衝撃を与えたこちらのバーキン。

    イギリスのデザイナーであるナイジェル・ピークが手掛けた「One Two Three and Away We Go(1・2・3、さぁ出発だ!)」のデザインを、バーキン全面にデザインした、大変珍しいアイテムです。

    バーキンタッチ

    2018年の新作コレクション、バーキンタッチ。高級素材であるクロコダイルと、エルメスの誇る牛革素材を組み合わせた究極のバーキンです。

    ハンドル、フラップ、ベルト部分がクロコダイルレザーを使用し、いつものバーキンとはまた違う極上の雰囲気を味わえます。希少価値の高いクロコダイルレザーを組み合わせているため、VIPのお客様しか入手できないとも言われているアイテムです。

    ショルダーバーキン×クロコダイル

    ハンドバッグであるバーキンを、ハンドルを長くし全体を横長にすることでショルダーバッグとして使用することができる、ショルダーバーキン。エレガントなバーキンを、カジュアルに持ち歩くことができると好評です。

    そんなショルダーバーキンはトリヨンクレマンスなどの牛革素材が主ですが、高級素材のクロコダイルレザーと組み合わせることもあります。

    なかなかお目にかかれない、希少価値の高いバーキンです。

    オフィシエシリーズ

    2018年秋冬コレクション限定で発売された、オフィシエシリーズのバーキン。オフィサーとも呼ばれるシリーズで、船長や将校を意味する言葉です。バーキンの正面左側にスイフト素材を使用した2本のラインがデザインされています。

    また本体とクロシェットの内側は、ラインと同じ色を使用しているため、美しさだけではなく細やかなお洒落も感じられる珍しいアイテムです。

    ギリーズシリーズ

    2012年の春夏コレクションから展開されている、ギリーズコレクション。ギリーズとは古代ケルト人の舞踏靴からイメージしてデザインされた、装飾をバッグの上下部に施しています。

    美しいパンチングがフォーマルなバーキンを愛らしく仕上げます。

    トレサージュ ドゥ キュイーブル

    2019年の新作コレクション、トレサージュ ドゥ キュイーブルのバーキン。以前からトレサージュシリーズとしてピコタンで展開されていましたが、2019年に新作としてバーキンにその幾何学模様がデザインされました。

    「革編み」を意味するトレサージュは、その名の通りレザーを編み込みしたように施されています。

    バーキンではフロントに菱形を連続で編み込みしているため、「トレサージュ ドゥ キュイーブル」という名前が付けらています。

    ヒマラヤバーキン

    その高い稀少性から、幻のバーキンとも呼ばれていた、エルメス最高峰モデル「ヒマラヤ」。世界中のセレブが待ち望んでいると言っても過言ではありません。

    高級素材でニロティカスをさらに厳選して使用し、ヒマラヤ山脈を彷彿とさせる美しい雪のような白と土の様なベージュがグラデーションの様にデザインされています。

    まるで芸術品の様なバーキンです。

    リザードナチュラル×オンブレ

    2007年の秋冬コレクションで登場した、リザードナチュラルとオンブレを組み合わせたラグジュアリーなバーキン。

    エキゾチックレザーであるリザードをほとんど手を加えず、素材本来の美しさを味わえるリザードナチュラルに、「影」という意味をもつ、絶妙なグレーカラーが特徴的なオンブレと組み合わせている稀少なコレクションです。

    アルルカン

    2012年秋冬に登場した途端、一気に人気を集めてすぐにプレミアムアイテムの仲間入りをした、アルルカンコレクション。

    6つの異なるお色を組み合わせているデザインが特徴的で、フランスの即興劇コンメディア・デッラルテのキャラクターが身に纏う、小さな布をつなぎ合わせた衣装をイメージして制作されています。

    カラーのパターンは2つ展開され、エルメスを象徴するオレンジを基調にしたものと、鮮やかなウルトラバイオレットを基調にしたものがあります。

    シャドーバーキン

    2009-2010年秋冬パリコレクションで、ファッションショー専用のデフィレモデルとして

    登場し、エルメスフリークの間ですぐさま話題になったシャドーバーキン。

    フランス語で「だまし絵」という意味をもつトロンプルイユ。トリックアートのようなバーキンで、エンボス加工で影の様に浮き上がらせ、バーキンの特徴であるフラップやカデナを表現しました。

    サイズ感などもバーキンと全く同じとされ、エルメスフリークも大注目なアイテムです。

    トワルカザック

    2008年から登場した、バーキンのフロント部分をキャンバス地を使用し、カラフルなストライプをデザインしたバーキンとなります。

    カラーパターンも2つ展開され、サイズによってもストライプの本数が異なります。

    バーキンカザック

    キャンバス地を使用せず、トリコロールとしてバーキンを個性豊かに表現する新しいカザックシリーズのバーキンも存在します。

    しかもこちらのバーキンには2つの種類で展開され、それぞれバーキンカザック1とバーキンカザック2として名づけられています。とても華やかであるため、かなり人気を集めるバーキンの1つとなります。

    バイカラー×クロコダイルレザー

    エルメスの顧客の中には、エルメスに認められた者しか利用できないスペシャルオーダーという特別な注文方法があります。特にバーキンはエルメスアイテムの中でも高い人気を誇るため、様々なデザインで展開されています。

    1色や牛革素材でオーダーされたものが多いですが、その中でもバイカラーでエキゾチックレザーを使用したバーキンはかなり珍しく、希少価値も高い傾向にあります。

    バイカラーと言っても、様々なパターンが存在します。例えば、ハンドルやベルト部分とフロント部分が異なったり、または表面と中身でお色が異なる場合もあります。ぜひこちらもチェックしてください。

    まとめ

    今回はエルメスの人気バッグ、エルメスについてご紹介してきました。こちらのブログを通して、バーキンの魅力を再発見して頂ければと思います!

    あのバーキンが欲しい、バーキンを実際に見てみたい!そんなあなたの夢を、銀座ショーマが叶えます。エルメス専門店である銀座ショーマだからこそ、実現できる夢があります。

    ぜひ一度、銀座ショーマにお問い合わせしてみてください。

    Free Assessment in progress!

    Please purchase your Hermes expensive!

    HERMES Expert store GINZA XIAOMA

    この記事を読んだ方は他にこんな記事を読んでいます

    橋本昌彦
    はじめてまして、橋本と申します。
    私は、1993年にブランドの業界に入りました。
    ブランド業界大手を2社を通し、査定士・バイヤー・店長・エリア長などの多くの経験してきました。
    ブランドと触れていく中で、Hermesの魅力に憧れ、今はHermes専門店であるGINZA XIAOMAの店長&査定士&新人教育に日々励んでおります。
    ブログを通じて、私が25年間培った経験とノウハウを皆さんと分かち合えればと思います。
    よろしくお願い致します。

    橋本昌彦