ジプシエールのルーツは2008-2009年の春夏コレクションに遡ります。当時、エルメスのデザイナーとして辣腕を振るっていたジャン・ポール・ゴルチェがランウェイを歩いた時に身に着けていたのがデビューとされ、バーキンをモチーフにした伝統的なデザインをユニセックスに表現したショルダーバッグとして注目を集めました。
クロアとターンロックキーを組み合わせ、斜めがけにできる機能性はエルメスの新たな時代の幕開けを感じさせるエモーショナルなデザインに仕上がっています。
実際にジプシエールを目の前にすると驚くのはそのサイズ感。雑誌などで見る場合にはバーキンをベースにしたコンパクトなショルダー…と思ってしまいがちですが、
最もコンパクトな「28」がW28×H23.5×D12.5㎝
次に「31」がW31×H25×D14㎝
真ん中の「34」がW34×H27.5×D15㎝
大きな「37」がW37×H30×D16㎝となり
その存在感は予想以上のインパクト。
ユニセックスなモデルとして登場したこともあり、ジプシエール34や37は少し大き過ぎ、女性には28と31が高い人気を博しています。
ジプシエールの買取・査定ポイント

エルメスの新たなる時代を象徴するジプシエールの特徴はメンズも使えるユニセックスなデザインですが、それだけにサイズ感は重要なポイントになることは間違いありません。日本の女性ユーザーにとって34と37は少し大き過ぎるイメージがあり、人気が集中しているのがコンパクトなモデル。
市場のニーズに従い、高価買取として評価が高くなるのは28、31、34、37の順となり、なかでもジプシエール28、31の買取価格が高いのが現実です。もし、リセールバリューを考えるのであれば、迷わずこの2サイズからを選ぶことが賢い選択になりそうです。
素材は柔らかくキズの付きにくいトリヨンクレマンスが中心になっていますが、カラーのラインナップが豊富に揃っているのがジプシエールの特徴です。
ブラックやエトゥープなどの定番カラーはもちろんですが、トスカ、ローズテ、神田うのさんが持ったことで人気が高まった「UNOピンク」など、ピンク系のカラーも多く、高価買取の対象になります。
ジプシエールはストラップや取り付け金具部分のコンディションが重要なチェックポイント。ショルダーバッグとして使われるため、金具のキズやショルダーの劣化、擦れによる色褪せなどは大きなマイナスになってしまいます。逆に、重要なアイコンであるクロアのコンディションが良いものは高額査定につながります。
選ぶ時には重量もしっかりと確認!

ジプシエールの特徴はショルダーバッグとして両手がフリーになることです。小さなお子様を持つママさんにもお勧めですが、意外と忘れがちなのがバッグの重さ。ジプシエールは中身を入れなくてもズッシリとした重量感が特徴になります。
もちろん、28よりも31、34、37とサイズが上がるに従って、重たくなるので手に入れる場合は重さを確かめましょう。また、荷物の出し入れに関してはフラップ部分が邪魔になることもあります。フラップを内側に入れて使えるバーキンとは異なり、その部分だけは似て非なるものであることを覚えておきましょう。